屋根塗装のタスペーサーの必要性について

タスペーサーというのは、スレート瓦を塗り替える際に使用する道具で水の通り道を作り、雨を流すことでスレート瓦を塗り替える際、雨漏りのリスクを軽減することができるため、外壁塗装の見積書などにも記載されています。最近よく使用されているスレート瓦は、屋根と屋根の重なり部分の隙間を、塗料が覆ってしまうため上の素材と下の資材が接合しています。そうなると雨水の逃げ場がなくなり雨漏りの原因になってしまいます。

 

タスペーサー

タスペーサーは、こういった雨漏りを回避するため隙間を覆ってしまった塗膜に隙間を設けるために使われます。従来ならカッターなどを使用して塗料が詰まっている部分を縁切りしていましたが、タスペーサーを使うことで確実の屋根材同士をはなすことができ、雨漏りのリスクを下げることが可能となっています。

カッターなどで縁切りを行った場合、塗膜がはがれてしまうことがあり美観を損ねてしまうこともありましたが、タスペーサーであれば屋根材と屋根ザ愛の間に挟んでいくだけですから屋根を傷つける心配もありませんし下塗りと上塗りの間で行うため、塗りたての屋根を汚すこともありません。また、従来の縁切りは職人2人で行っても1日の作業時間がかかっていましたが、タスペーサーは1人で2時間程度で作業が終了しますから、工期期間を短縮し人件費の削減も可能となっています。

タスペーサーはスレート瓦の重ね部分に差し込むことで、縁切りを行うことができる道具で、スレート屋根に充分な隙間があれば設置の必要性はありませんが、水が抜ける隙間が充分とれなくなった屋根の場合には設置する必要がでてきます。屋根の下塗り塗装は、スレート瓦と上塗り塗料の密着性を高めるために必要な作業です。タスペーサーはこの下塗り塗装の後に設置し、その上から上塗り塗料を行います。初めて塗料を行う場合は手で挿入していきますが、2回目以降の場合は重なり部分が密着している可能性がありますから、エスパッターや皮スキを使ってタスペーサーを挿入していきます。

タスペーサーは単価は1個20~50円程度で、屋根全体に使用する場合15000~50000円程度の費用がかかります。従来の縁切り工法は人件費が1日分かかりますからタスペーサー設置よりも高くなってしまいます。スレート瓦は塗装によって雨漏りの原因を作る可能性があるため、充分な水の通る隙間をあけてあげることが大切です。その際にタスペーサーをしようすれば、従来の縁切りよりも雨漏りのリスクが下がりますし、工期や人件費を抑えることができる。美観を保つことができるなどメリットが大きくなります。

屋根というのは建物を雨漏りから守るために重要なパーツとなりますから、雨が浸入しないように隙間がない方が良いと思われるかもしれません。ただスレート瓦にはある程度の隙間が必要で、タスペーサーが必要不可欠となります。スレート屋根は日本瓦のようにS字型になっているわけではなく板状ですからそこに塗料を塗り込んでしまうと屋根の下部の隙間をうめてしまうおそれがあります。屋根の隙間がなくなると雨水の逃げ場がなくなってしまい、そこから雨漏りが発生することにつながりますから、屋根の隙間を確保して雨漏りを回避する必要があります。

縁切りは屋根の塗装が終わった後、カッターやヘラなどを使って屋根と屋根の隙間をあける作業ですが、人件費や工期がかかる上、塗装をした後で切り口を作ってしまうためメリットのある工法とはいえません。一方タスペーサーを使用すれば、強制的に隙間をあけることができるため、縁切りよりも手軽で効果を得ることが可能となります。

タスペーサーの正しい使い方は、下塗りを施した後、充分に乾燥させてタスペーサーを挿入していきます。挿入方法は、屋根材同士のあわせ目から水平方向に1センチ程度離れたところに手で差し込んでいきます。通常屋根材1枚あたり2カ所を挿入していきますから、一般的な住宅の場合1000個前後のタスペーサーが必要となります。

手で挿入することが困難な場合には、補助工具を使用して行う場合もありますが、通常2~3時間程度で作業を終了させることができます。縁切りは職人2人が作業しても1日はかかってしまいますから、コスト面でもタスペーサーは有効な方法といえます。タスペーサーが挿入できれば、中塗りや上塗り塗装を行っていきますから、美観を損ねることもありませんし強風にも耐えられる屋根に仕上げることができます。

屋根はふつうの雨では雨水が入りこむことはありませんが、台風や突風などによって横殴りの激しい雨が降った場合、隙間から雨水が入り込んでしまう場合があります。万が一雨水が入り込んでしまったとしても、隙間があればそこから湿った空気を逃がすことができますが、隙間がないと浸入した雨水を排水することができず、雨漏りの原因になってしまいます。タスペーサーは部材の購入費はかかりますが、塗膜を傷つける心配もありませんし、作業時間も短く結果工費を抑えることにもつながりますから、外壁塗装ではタスペーサーによる縁切りが標準工法となっています。