スレート屋根のメンテナンスに関する豆知識

スレート屋根とはスレートと呼ばれる屋根材を使用した屋根を指しており、カラーベストやコロニアルとも呼ばれています。スレートには「天然スレート」と「化粧スレート」の2種類のタイプが存在しており、天然スレートは粘板岩を薄い板状に加工したもので、化粧スレートはセメントと繊維素材を混ぜて板状に成形したものとなります。多くの住宅で使用されているスレートは天然スレートが非常に高価ということもあり化粧スレートになっています。今回は化粧スレートのメンテナンスについて紹介します。

スレート屋根の耐久性に関してはメーカーによる公表はされていませんが、20年前後が目安とされています。このスレートは主成分がセメントであることから屋根材自体には防水性はほとんどなく、塗られている塗装の塗膜が劣化してくると防水性が低下してきます。すると、雨水や夜露を吸収してしまいスレート屋根の強度が一気に低下してしまいます。

その為、塗膜が完全に劣化する前に塗装を施すことが最も効果的なメンテナンス方法となり、定期的に塗装を繰り返すとスレート屋根の耐用年数は一般的な目安の20年前後を大きく超えて、30年~50年持たせることも可能となります。しかし、完全にスレートが劣化した状態にしてしまうと屋根材の葺き替えを行う他に方法が無くなるので、その分だけ費用も高額となってしまいます。その為、定期的な塗装の塗り直しが長持ちさせる為の秘訣となります。